
20周年記念コンサート「魂の響」を大盛況の中で終える事ができました。 お越し頂いたお客様、技術スタッフの皆様、浅野太鼓楽器店様、そしてお手伝いをして頂いた兄弟弟子の皆様、本当にありがとうございました。 皆様のご協力無くして今回の成功は不可能だったと思います。
今回の写真は3尺5寸の大太鼓を取ったものです。 コンサートでは渡辺先生が「闘神 凄ノ王」と言う大太鼓の独奏曲で演奏したのですが、音の伸びや鳴りが本当に良い太鼓です。
この前に立ち、「ブー」と本ベルが鳴り、幕が上がる時の緊張感を想像できますか? 後ろには満員の客席で全ての人が貴方の一打一打に注目しているのですから。
昔、「先生は緊張しますか?」と聞いた事があります。 その時、先生は「良い緊張感を持つようにしている」と答えました。
僕はその時、高校生だったので舞台に立つ時は必ずガチガチに緊張し、「良い緊張感」の意味が分かりませんでした。 でも、一昨日は先生が「良い緊張感」の中で打っているのを凄く感じる事ができました。
先生はよく「演奏者の出来、不出来があるのはしょうがない。 でも、プロは必ず80点以上の出来でなければいけない」と言うのですが、ごく稀に120点の出来を引き出せる時があります。
この120点を引き出すのが良い緊張感であり、演奏者は必死に自分のテンションをそこへ持って行こうとするのです。 テンションが低いときには一生懸命上げ、緊張しすぎている時は一生懸命落ち着こうとします。
でも、人間である以上、必ずできるわけではありません。 だからこそ120点の出来が稀であり、貴重な演奏なのだと思います。
一昨日、来ていただいたお客様に良い先生の大太鼓をお見せする事ができたと思います。 次回、更に成長し、進化した太鼓をお見せできるよう、今日からまた頑張ります。
影山 伊作
posted by 太鼓集団 天邪鬼 at 20:33|
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