今回、ブラジル日本移民100周年記念式典で演奏される「絆」とは別に(財)日本太鼓連盟の5級検定を行っています。
(財)日本太鼓連盟が行っている資格認定制度において5級が最も入門的な階級となっていて、音符の読み方や太鼓に関する基礎的な知識について学科試験を受けます。
学科試験と共に実技試験も受け、練習曲を間違えなく演奏しなければ合格できません。 これは大人や同級生、そして指導員が見守り中で演奏する子供たちに取って、とてもプレッシャーの掛かる場面となります。
今日は譜面があまり得意でない子がいたのですが、どうしても所々間違えてしまうのです。 他の子達はどんどん合格していってしまい、最後は彼だけが残ってしまいました。
渡辺先生は彼の周りにリーダーを配置し、彼をサポートするように指示をし、もう一度演奏するように言いました。
しかし、泣きそうになりながら、まだ間違えてしまうのです。
「泣くんじゃない! 頑張れ! もう少しだ」と先生が励まし、もう一度演奏をさせました。
その時、部屋にいる全員が心から「間違えないでくれ」と祈ったのではないでしょうか。
演奏を終えると先生は「おめでとう! ムイト・ボン!(とても良かったよ)」と彼の肩をたたきました。
すると友達が駆け寄ってきて、大粒の涙を流している彼を抱きしめ、背中を叩いていました。
太鼓を教えることは技術面の向上だけではありません。 教えた子達がより良い人間に育つような人生経験を与える事が大事なのです。 その子が太鼓を続けなくても、一生その子の中で活き続ける体験が大事です。
その彼はきっと自信を得たでしょう。 投げ出さずに頑張れば報われると言う事も学んだと思います。 そして、今日あの部屋にいたほかの子達はできない人に手を差し伸べる優しさを覚えたと思います。
指導者としてこのような経験を通して良い価値観を植えつけるのが大事です。 今日は渡辺先生のマジックが間近で見れた日でした。 いつかは自分もマジックが使えるようにならなければいけません。
2007年07月06日
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